横浜の魅力が凝縮された街、関内・山手

横浜市中区の関内・山手エリアは、横浜の開港とともに発展してきた場所だ。関内や元町周辺は埋め立てによって誕生した平坦な地形だが、山手エリアは高台にあり、これらふたつのエリアは趣のある坂道で結ばれている。

関内・山手エリアからは、JR根岸線、みなとみらい線、横浜市営地下鉄ブルーラインの3路線を利用できる。JR根岸線はエリア内に「関内」駅、「石川町」駅、「山手」駅の3駅があり、「横浜」駅や「東京」駅にダイレクトアクセス可能だ。

みなとみらい線は「元町・中華街」駅や「日本大通り」駅から利用でき、「横浜」駅のほか、直通運転が行われている東急東横線や東京メトロ副都心線「渋谷」駅、「新宿三丁目」駅、「池袋」駅などに乗り換えなしでアクセスできる。「関内」駅から利用できるブルーラインは、「新横浜」駅乗り換えでJR東海道・山陽新幹線などに利用するとよい。

横浜開港当時、港とその背後のエリアを掘割で区切り、海側を「関内」、陸側を「関外」と名付けた。関内という地名も、こうした開港の歴史に由来している。開港地周辺には外国人居留地も設けられたことから、外国文化を早くから取り入れ、先進的な文化が根付いた街として独特の発展を遂げてきた。「横浜中華街」はその代表的存在といえよう。

開港後しばらくすると、当初の外国人居留地は、より環境に恵まれた山手エリアに徐々に移転することになる。こうして建てられたのが今も残る山手の洋館群で、周囲のミッション系スクールと合わせて異国情緒をかもし出している。

このエリアは横浜らしさを感じられる公園も多い。なかでも海辺に広がる「山下公園」は、かつて外国航路で活躍した「日本郵船氷川丸」が係留されるなど、港とともに発展した横浜ならではの公園として観光名所になっている。

山手エリアにも、イタリア式の美しい庭園が楽しめる「山手イタリア山庭園」や、横浜港を眼下に望める高台の公園「港の見える丘公園」など散策スポットとして人気の公園が多い。

このエリアを暮らしの場として考えると、横浜ならではの文化を堪能できる場所にあることが魅力となるだろう。エリア内にある「横浜中華街」には、中国料理店や中国の食材・雑貨を扱う店が並び、本場の味覚を気軽に堪能できる。「横浜中華街」の南側に延びる「横浜元町ショッピングストリート」にはおしゃれなファッションの店が並び、センスのよいアイテムが手に入ると評判だ。

スーパーマーケットやドラッグストアなど日常の生活に便利なショッピング施設も充実し、横浜開港から続く歴史のロマン、自然に親しめるスポットがある関内・山手エリアは、横浜の魅力を満喫できる場所といえるだろう。

横浜の魅力が凝縮された街、関内・山手
所在地：神奈川県横浜市中区