浅草仲見世商店街
「浅草仲見世商店街」は、日本で最も古い商店街のひとつとして知られている。仲見世の起源は、元禄・享保(1688~1735年)の頃にさかのぼり、浅草寺境内の掃除の賦役を課せられていた近隣住民に対し、境内や参道上に出店営業の特権が与えられたことに始まる。江戸時代には、伝法院から仁王門寄りの店を役店(やくだな)と呼んで水茶屋が並び、雷門寄りは平店(ひらみせ)と呼んで玩具、菓子、みやげ品などを扱う店が並んでいた。時代に沿って次第に店も増え、日本でも一番形の整った門前町へと発展を遂げた。
明治維新以後は新たに洋風の新店舗が置かれ、近代仲見世が誕生。しかし、1923(大正12)年の関東大震災により壊滅。1925(大正14)年には現在の鉄筋コンクリート造り、桃山風朱塗りの商店街に建て替えられ、その後、1945(昭和20)年の戦災で内部こそ焼失したものの、いちはやく復興を遂げ、現在に至っている。
現在の仲見世は約250メートル。江戸情緒の残る中でお土産や食料品などを扱う商店街であり、海外からの観光客にも人気の高い観光地になっている。
浅草仲見世商店街
所在地:東京都台東区浅草1 ほか
電話番号:03-3844-3350(仲見世会館)
http://www.asakusa-nakamise.jp/