2025年4月15日(火)から、大倉集古館で「幽玄への誘い―能面・能装束の美」開催!
東京・虎ノ門の大倉集古館では、2025年4月15日より企画展「幽玄への誘い―能面・能装束の美」が開催される。室町時代に観阿弥・世阿弥親子によって大成され、江戸時代には「武家の式楽」として確立された能楽。その中で用いられる能面や装束は、幽玄な世界観とともに格調高く、視覚的にも華麗な魅力を放つ。
本展では、同館が所蔵する鳥取藩・岡山藩の池田家伝来の能面や能装束をはじめ、久留米藩主・有馬家旧蔵とされる狂言面など、貴重なコレクションが一堂に会する。今回は、これまでの能面・装束展とは異なり、狂言にやや焦点を当てた構成となっており、能楽の幅広い魅力を味わえる内容だ。
さらに、修理を終えたばかりの「紅白段業平菱菊模様唐織」や「紫地葡萄蔦模様長絹」も初公開される。演目を描いた絵画資料や能道具も展示され、能・狂言の世界に深く誘う企画展となっている。幽玄の美と伝統の技を堪能できる、見応えある展覧会である。
(2025年4月15日)
大倉集古館 幽玄への誘い―能面・能装束の美
所在地:東京都港区虎ノ門2-10-3
会期:2025年4月15日(火)~2025年6月29日(日)
*前期:4月15日(火)~5月18日(日)
*後期:5月20日(火)~6月29日(日)
時間:10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、5月7日(水)※ただし5月5日は開館
https://www.shukokan.org/