江戸からの歴史が薫る邸宅街、番町・麹町

千代田区番町・麹町エリアは、皇居に隣接する都心の中の都心ともいえる場所にある。特に番町周辺は、江戸時代からの伝統を引き継ぐ高級住宅街として知られ、現在も邸宅や大使館に加え高級マンションが建ち並んでいる。

江戸時代、このエリアは江戸城に隣接した場所にあることから、江戸城の防衛上重要な役割を果たしてきた場所だ。「番町」という地名も、大番組と呼ばれる将軍の警護を担う旗本の住居があったことに由来している。明治以降、旗本屋敷の跡地には各国の大使館が多く造られ、追って教会や「雙葉学園」や「女子学院」といったキリスト教系の私立学校も進出してきた。今のこの街に、幕府や徳川家とゆかりの深い施設が存在する中でインターナショナルな雰囲気が漂う独特の風情があるのはこうした歴史によるものだ。

都心部に位置するこのエリアは、交通アクセスの利便性も高い。エリア内には東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅、東京メトロ有楽町線「麹町」駅、エリア周辺には、JR中央・総武線、東京メトロ有楽町・南北線、都営地下鉄新宿線が乗り入れる「市ケ谷」駅（「市ヶ谷」駅）や、JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷」駅がある。半蔵門線で「渋谷」駅、有楽町線で「池袋」駅、都営新宿線で「新宿」駅、中央線で「東京」駅など都内の主要ターミナルにダイレクトでアクセスできるのはこのエリアならではの便利さだ。

一方で、このエリアは豊かな緑に囲まれている場所でもある。人気の「皇居ランニングコース」はすぐ近くにあり、ジョギングや散策も気軽に楽しめるほか、皇居の北側に広がる広大な緑地「北の丸公園」には、「科学技術館」や「日本武道館」などの施設も建つ。「千鳥ヶ淵」や「靖國神社」、「外濠公園」など都内を代表する桜の名所も近く、お花見スポットにも恵まれている。

暮らしの場としてこのエリアを考えると、江戸時代の名残を今に残す老舗や、外国からの要人をもてなすためにも使われるラグジュアリーホテルが集まる一方で、毎日の買い物に便利なスーパーマーケットも近く、日常の買い物も便利なことが魅力となるだろう。

ビジネス街というイメージの強い千代田区にありながら、番町・麹町周辺は、駅を少し離れると閑静な住宅街が広がり、歴史と伝統の中で、恵まれた生活利便性と環境を享受しながら快適に暮らせる街だ。

江戸からの歴史が薫る邸宅街、番町・麹町
所在地：東京都千代田区