番町・麹町周辺を散策!桜の名所をレポートします。
千代田区番町・麹町エリアは、都心の中の都心です。東京都心は皇居があるため、実はとても緑が多く、心地よい自然の景色が四季折々で楽しめます。中でも日本人が最もワクワクする「春の桜」の光景を、外濠公園、靖国神社、千鳥ケ淵の3箇所に分けて、散策しながらご紹介します。
「外濠公園」は、その名の通り、江戸城を守るために作られた皇居外周のお堀です。特に桜の名所として知られるのはJR「四谷」駅~「飯田橋」駅の約2kmです。お堀に沿って、両岸に桜が咲き乱れます。JR「飯田橋」駅近くのお堀には「カナルカフェ」というイタリアンレストランがあります。こちらにはボート乗り場もあり、また屋内のレストランだけでなく、お堀沿いのデッキサイドスペースで、レストランメニューをセルフサービスで利用できます。ここは桜の季節になると毎年超満員。グルメ、カフェを楽しむ人とボートの利用者で行列ができます。
また、この付近にはJR中央線・総武線が走っているので、「電車と一緒に桜が撮影できる」という景色の特徴があります。カメラを持っている人たちを眺めていると、電車好きならずとも、電車の通る瞬間にシャッターを押したくなるようですね。
水面近くで
料理と桜が楽しめる!
電車が通る時が
シャッターチャンス
「植木市」との競演も
キレイ!
「カナルカフェ」から少し「市ヶ谷」駅方面に戻って、東京逓信病院の手前を左に曲がり真っ直ぐ進むと、「靖国神社」に着きます。木戸孝允(桂小五郎)氏によって数十本の桜が植えられたのが始まりと言われており、今では、ソメイヨシノやヤマザクラなど約400本の桜が咲きます。種類が多いため、比較的長い期間楽しめるのも特徴で、お祭り開催の頃にはぼんぼりが設置され、植木市も開催されます。
「靖国神社」の境内のソメイヨシノは、気象庁が東京の桜の開花宣言をする際の標準木です。境内に一歩入ると、そこはもうお祭り。たくさんの屋台が軒を連ねており、子どもたちも楽しめます。たくさんある休憩所では、みんなお酒やお弁当などを楽しみながら盛り上がりを見せています。また、境内にある能楽堂では毎年「夜桜能」が開かれます。
東京の桜の
開花宣言の場所
屋台がいっぱい♪
「靖国神社」の一番東側には「田安門」があり、ここから「北の丸公園」に入ります。江戸城の風情と桜の眺めがみごとです。すぐに見えてくるのが、屋根が特徴的な「日本武道館」。公園内を進んでゆくと広い芝生広場があり、混雑とは離れてのびのびとお花見ができるような場所もあります。公園を抜ける頃に、重要文化財である建物の「東京国立近代美術館工芸館」があり、近くにある枝垂れ桜も有名です。さらに進むと「代官町通り」という道に出ます。ここはお花見スポットの中でも特に高台にあるので、千鳥ヶ淵全体が見渡せます。
枝垂れ桜の名所
「日本武道館」と桜
幻想的な美しさ!
さて、代官町通りを抜けると、皇居の「内堀」であり、都心一番の桜の見どころ「千鳥ヶ淵緑道」です。「千鳥ヶ淵緑道」にはソメイヨシノやオオシマザクラなど約260本の桜が遊歩道を歩く人の頭上に先、まるで桜のトンネルの中を歩いているような体験ができます。
夜桜ライトアップも
楽しみ♪
ボート乗り場もあり、管理棟屋上からの眺めは一番の撮影スポットです。ゆったりとした内堀の水面には桜が舞い、都心とは思えない幽玄な景色が広がります。「さくらまつり」期間中、緑道は夜になるとライトアップが行われます。LEDに照らされた桜は、いっそう幻想的な一面を見せてくれます。千代田区観光協会の「お堀の桜グッズ」なども販売されています。
番町・麹町周辺の発見ポイント!
- (1)皇居周辺は緑が多く、桜の名所!
- (2)江戸東京の歴史にも触れられます
- (3)皇居外堀・内堀ではボートが楽しめ、水上から桜を眺めることもできる♪