江戸時代に栄えた行楽地の面影が残る街、王子
山手の台地と下町の平地の境に位置する王子は、「王子稲荷神社」や「王子七滝」などが江戸時代から行楽地として知られ、多くの人々が訪れていたという。王子という地名は現在の「王子」駅のすぐ西側に建つ「王子神社」に由来するそうだ。
江戸時代、八代将軍の徳川吉宗はこの地に桜を植樹させ、王子は江戸に暮らす人々の行楽地として定着した。この時植えられたものが、今も人々の目を楽しませている「飛鳥山公園」の桜だ。「飛鳥山公園」内には「北区飛鳥山博物館」や「紙の博物館」、「渋沢史料館」など見どころが多く、現在も休日にはファミリーなどでにぎわう。
王子は住まいの場としても魅力が多い。「王子」駅にはJR京浜東北線と東京メトロ南北線が乗り入れる。JR京浜東北線に乗れば「上野」駅や「東京」駅、「品川」駅など東京都内の主要ターミナルに短時間でダイレクトアクセス可能。「上野」駅から東北・北海道新幹線、上越・北陸新幹線に、「東京」駅から東海道新幹線への乗り換えもスムーズだ。
東京メトロ南北線に乗れば「四ツ谷」駅や「溜池山王」駅など東京都心のほか、直通運転が行われている埼玉高速鉄道の「浦和美園」駅、東急目黒線の「日吉」駅などにも乗り換えなしで移動できる。「王子」駅には都電荒川線や都営バスの各路線もあり、目的地によって使い分けることも可能だ。さらに、首都高速中央環状線「王子北」出入口や「滝野川」入口も近く、自動車の利用もしやすい。
「王子」駅周辺にはスーパーマーケット「東武ストア 王子店」をはじめ、「王子銀座商店街」などショッピング施設が充実。日常の買い物を身近で済ませることができる。「王子」駅前には複合施設「サンスクエア」もあり、ボウリングやテニスなどレジャーも気軽に楽しめるのもうれしい。「北区役所」をはじめ「北区立中央図書館」や「北とぴあ」といった公共施設が近いのも便利だ。
王子には、江戸時代からの歴史を受け継ぐ「飛鳥山公園」や「名主の滝公園」など緑に親しめるスポットが多いことも魅力のひとつ。石神井川沿いにも「音無親水公園」をはじめ「音無さくら緑地」や「音無もみじ緑地」などが点在し、散策スポットに事欠くことはない。
「東京」駅や東京都心にダイレクトアクセス可能という地の利に恵まれながら、江戸時代の行楽地の面影が残る王子。この街では穏やかな暮らしを満喫できるだろう。
江戸時代に栄えた行楽地の面影が残る街、王子
所在地:東京都北区